「グラン・スマート」のC値

 

グラン・スマートのC値0.59以下

 

グラン・スマート」のC値0.59以下です。

 

場合によっては0.3や0.2なんて数値も計測する場合があります。

 

しかし、2009年の省エネ基準見直しの際に実は撤廃されました。

 

 

C値」が撤廃されたのは・・・

 

現在では断熱性能は確実には向上してきています。それに比べて、気密性はないがしろにされているのが現状です。実はC値という基準自体、2009年の省エネ基準見直しの際に実は撤廃されてしまったのです。C値の高い家を建築できるだけの技術をもったハウスメーカーや工務店、住宅会社はそれほど多くはありません。そうしたハウスメーカーや住宅会社に配慮した結果なのです。住宅業界ではいかに消費者がないがしろにされているかを示す問題ともいえるのではないでしょうか。

 

C値測定の現状と現実!!

他のページでも述べましたが、Q値とUA値は、このような建材を使ってこういう施工をすると設計図上に表し、計算したものです。ですから、正しく高い精度で施工が行われたときの。C値はあくまで実測ですから、その施工精度を測る意味合いももっています。よって、正しい断熱施工が隙間なく行われているか確認することで、理論的な期待値であるQ値とUA値の性能を認できるわけです。だからこそ、私は廃止されたC値の重要性を強調したいのです。自ら「標準でC値測定をしています」とうたうハウスメーカーや工務店、住宅会社は、高気密に自信をもっているとみていいでしょう。

 

なお、C値の測定は、実際の現場でしかできません。その測定を行う具体的なタイミングは、内装工事が終わり、壁紙などがまだ貼られていない段階です。それよりも早くても意味がなく、遅くてもダメなのです。計測の費用は5~8万円程度、所要時間は6時間くらいです。具体的な測定方法は、換気扇などの開口部をすべて塞いだ後、室内の空気を強制的に戸外へ排出します。この際の気圧の差と風量を計測すると、家全体にどのくらいの隙間があるかわかるのです。仮に壁紙・クロスが貼られ、内装工事の仕上げが終わったあとでは、測定の結果が悪く、工事をやり直すことができません。内装工事の仕上げ前にC値を測定することと、その測定結果が悪ければC値を1以下にするための改善工事が可能となるのです。一部のハウスメーカーの中には、内装工事完了後に計測を行う業者もいます。もちろんその値は必ず合格範囲ないなのですが・・・・そのからくり、ご理解いただけますよね。

 

 

日本の断熱性能は世界最低レベル

日本の家にこれほど温度差があるのは、その断熱性の低さが原因のひとつです。世界的にみて、日本の家の断熱性能は、最低レベルと言わざるを得ません。それがもっともよくわかるのが窓です。

 

窓の断熱性に関する規制がない日本

窓の断熱性能を表す数値に「熱貫流率(U値)」があります。簡単に言うと、熱の伝えやすさを表す数値です。数が小さいほど、熱を伝えにくく、断熱性が高いということになります。

 

株式会社エクセルシャノン主催省エネ研究会の資料によると、ヨーロッパの多くの国では、U値に関して最低基準が設けられています。例をあげると、イギリス1.8、フランス1.6、ドイツ0.95、スウェーデン1.0、デンマーク1.5です。それに対して、日本には窓のU値に関する基準はありません。そのため、冬、氷点下の寒さになる北海道でさえ平均的な窓のU値は2.33で、山形県の庄内では3.49となっています。

 

ただ、この数値はまだいいほうで、よくあるアルミニウム製のサッシに1枚ガラスを使った窓にいたっては、U値が6.5にものぼります。ヨーロッパの国々では許可されていないこのタイプの窓が、日本の多くの家に使われているのです。あなたの家の窓を内側から触ってみてください。冬ならば、ひやっと冷たいのではないですか? 反対に、夏、日差しが強いときには、暖かく感じるはずです。

 

リビング以外が寒すぎる日本の住宅

このような断熱性の悪い窓を使っていたら、外気温か低いと窓から常に冷気が入ってきてしまいます。いくら暖房を使っても、家全体を暖めることはできません。かろうじて、リビングや自分の部屋など、長い時間を過ごす場所だけ暖めるのがやっとで、温度ムラができてしまうわけです。

 

そのため、日本では、脱衣所や浴室、廊下、トイレはもちろんのこと、寝室でさえ寒いという家がほとんどではないでしょうか。一方、窓をはじめ、家の断熱性が重要視されているヨーロッパの家では、寒くて寝られない、起きられないということもないそうです。冬、「寒くてなかなかふとんから出られない」というのは、日本の家の断熱性能の低さからくる現象なのです。

 
 
 

一条工務店の住宅は、グラン・スマートは確かに非常に気密性が高くなっています。しかし、一方ではやりすぎ、過剰性能だという声もあります。C値や数字にこだわらず、快適な住空間であれば良いのではないでしょうか。

「風水」「家相」「方位」は気にしない・・・という人こそ読め!!